代表的な関節痛と言えば変形性膝関節症や四十肩、五十肩、痛風などが挙げられますが、リウマチもまた、甚大な関節痛をもたらす病気の１つですね。

そもそもリウマチとは何かと言うと、自分の免疫作用によって手足の関節が痛められ炎症を起こし、関節痛が発症する膠原病の代表的な病気の１つです。主に手足の関節に症状が出ますが、それ以外にも血管や皮膚、筋肉といった全身にも障害が及ぶこともあります。

関節炎が慢性的に続くと関節そのものが変形していき、最終的には関節機能がなくなりその関節が全く動かなくなることもあります。怖い病気ですね。

さてそうした恐ろしい上に根本的な治療方法のないリウマチですが、オランダのアムステルダム大学アカデミック・メディカル・センター（ＡＭＣ）の研究チームは、薬品を使わない関節リウマチの治療法を開発したとのことです。

どういう方法かと言うと、ペースメーカーに似たチップを患者に埋め込み、このチップから１日に１分程度の電気刺激を首の迷走神経に送ることで、リウマチに起因する炎症を阻止する働きがあるようです。

気になるその効果ですが、８人に対して行った臨床試験によると、ほとんどの患者の痛みや腫れといった症状が緩和され、関節にある、関節膜の損傷も緩和されたとのことです。

さらにその中の１人はほぼ完治に近い結果となったようです。

リウマチは多くの膠原病と同じく抜本的な解決方法がありませんが、薬を使わない全く違うアプローチのこういった治療はとても興味が湧くところですね！

新しい治療方法に対しては慎重な姿勢を崩さない日本の医療行政ですが、多くの苦しむ患者の存在を考えれば、ぜひこうした最先端の治療方法を導入していってほしいものです。

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