三大成分「ヒアルロン酸」「グルコサミン」「コンドロイチン」を徹底比較!
代表的な関節痛と言えば変形性膝関節症です。加齢や長年の酷使などにより、膝関節の軟骨が磨り減り、膝関節が変形してしまった状態ですね。こうなってくると痛みが激しくなり、ひどい場合には歩くのもやっと、という状況になってきます。
加えてこうした変形性膝関節症の患者は国内だけで2,400万人もいると推計されており、もはや国民的な疾患と言えるのかもしれません。
こうした患者の生活力や生活の質を著しく低下させる変形性膝関節症の抜本的な治療方法の確立が求められていますが、順天堂大学と健康食品メーカーであるキューサイが、膝関節痛患者に対してコラーゲンペプチドが含まれた食品を摂取させた実験結果を発表しています。
■順天堂大学とキューサイによる膝関節痛患者に対するコラーゲンの効果検証実験
実験では膝関節痛を症状に持つ40歳〜78歳までの男女29名のうち、15名にはコラーゲンが含まれた食品を、残りの14名にはコラーゲンが含まれないプラセボ=偽薬食品を、それぞれ4ヶ月間摂取してもらい、その効果を検証しました。
なおコラーゲンを摂取したグループの1日あたりのコラーゲン摂取量は約4,500mg、ということです。
まず膝がどれくらい曲がるようになったかを示すデータがこちらとなります。
JOAスコアとは変形性膝関節症の評価方法で、医師が客観的に計測するものですが、コラーゲンを摂取していたグループはそうでないグループと比較して、明らかに膝関節がよく動くようになっていることが分かります。
次に痛みがどれくらい改善されたかを調べたデータがこちらとなります。
VAS法とは被験者自身が痛みの程度を主観的に報告するものですが、こちらもやはりコラーゲンを摂取していたグループがより大きな関節痛の改善を実感していることが分かります。
そして最後に膝関節症に伴う炎症への効果について調べた結果がこちらです。
サイトカインとは炎症症状を引き起こす免疫成分であり、この物質が多く生成されていればいるほど炎症が大きく発生していることになりますが、試験前と比較すれば、コラーゲンを摂取していたグループはサイトカインの量がより大きく減少しており、膝関節症に伴う炎症が改善されたことが分かります。
このようにコラーゲンを摂取すると、変形性膝関節症の患者でも、膝が動きやすくなり、痛みが軽減され、炎症が抑えられる効果が期待できる、ということですね。
コラーゲンといえば美容成分のイメージが強いですが、関節痛にも効く、というのは意外ですね。
関節痛に効く成分としては、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などが挙げられますが、これからはコラーゲンが含まれたものを選んでもいいかもしれませんね。
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