関節痛は、さまざまな関節で起こりえますが、特に関節痛になりやすいのが膝です。膝には毎日、全体重の何倍もの負荷がかかり続けているわけですから、痛みが発症しやすいのもやむをえない面があります。

しかしそうしてひざなどで関節痛が発症した場合に「仕方ない」「歳だ」「誰でもなるものだから」ということで何もせずに片付けたりしていないでしょうか？関節痛の問題点の１つに、もしかすると治療しないといけない症状なのに放っておいてどんどん悪化してしまうことが多い、という点が挙げられます。

科研製薬と生化学工業が２０１２年に行った、全国の４０代から７０代の男女１，０００人が対象の意識調査によれば、ひざが痛んだときにひざの病気を疑う人はたった６％程度だったとのことです。

たとえば関節の軟骨が磨り減って慢性的に炎症や痛みが生じる状態は変形性関節症と呼ばれていますが、これも立派な病気の１つです。

関節痛はなかなか抜本的に治癒することは難しくても、適切な治療を受ければ、痛みの多くを軽減できたり、軟骨の磨り減りの進行を遅らすことができます。

同じ調査で、関節痛の対処法として「病院に行く」と答えた人は３割弱に留まったようです。関節痛はある日突然やってくるものというよりはむしろ、じわじわ進んでいくものですのでついつい我慢したり、後回しにしたりしてしまいますが、なかなか治らない場合はやはり病院に行くことを検討した方が良さそうです。

なお最近では、関節痛を予防・軽減する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントも市販されています。こうしたものを上手に活用しながら、関節痛とうまく付き合っていきたいものです。

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