このコラムでは、家庭でできるひざの痛みの治し方についてご紹介していきます。

さて、ひざの痛みが、老化や肥満によってひきおこされるものだということは、これまでのところでおわかりいただけたと思います。

しかし、私たちのふだんの生活のなかにも、知らず知らずのうちにひざに負担をかけているものが、意外に多くあります。

ひざを軽く曲げて背中を丸めた姿勢の人をよく見かけますが、この姿勢はひざや足のつけ根に過度の負担をかけ、痛みがおきやすくなります。

ひざをまっすぐに伸ばすのは大腿四頭筋のはたらきですが、この筋肉が弱いとひざを軽く曲げた状態がいちばん楽な姿勢になります。そしてさらに筋肉が衰え、脚をまっすぐ伸ばせなくなります。不安定な姿勢はひざに大きな負担を与えます。

ひざを守るためには、日ごろから筋肉をきたえ、正しい姿勢を保つことが大切です。

では足腰をつかわない人も要注意なのでしょうか？

これは一概には言えません。しかし、たとえば「変形性膝関節症」の原因としては、ひざの関節軟骨の変形・磨耗とならんで、筋力や運動機能の低下があげられます。

年をとると、機敏に動いたり、さっそうと足を運んだりすることがままならなくなるのです。そうなると運動の衝撃が直接ひざにかかるようになるので、この部位にトラブルがおきやすくなります。

運動機能をおとろえさせないためには、日ごろから適度な運動を心がけることが大切。

適度な運動は、ひざに限らず、心身の老化現象を遅らせる効果があります。

参考にしてみてください。

なお、ひざの痛みを軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントが市販されています。こうしたものも上手に活用しながら、ひざの痛みを改善・治療していきましょう。

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