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関節痛のひざこそ動かそう

関節痛と言うと、最もポピュラーなものは「ひざ関節痛」ではないでしょうか?

ではなぜ、ひざが痛くなるのでしょうか。その答えは、とてもシンプルですね。ひざが、体のうちでももっとも体重がかかり、負担が集まる関節だからです。

そうした負担の結果、軟骨がどんどん磨り減っていき、骨と骨がぶつかり合うことで、さらに痛みが激しくなっていきます。

ではどうやって、こうした関節痛を治していけばいいのでしょうか?

変形性ひざ関節症などのひざの痛みを抱える人は、ひざをまっすぐに伸ばせなかったり、深く曲げられなかったりすることが多いものです。ふだんから十分な曲げ伸ばしをしていないせいで、ひざ関節の組織が癒着して硬くなってしまっているのです。

だから、可動範囲が制限されてしまい、「痛くてひざを伸ばせない」「痛くてひざを曲げられない」といった症状が起こるのです。床に腰を下ろしたときに足をまっすぐに伸ばせなかったり、正座ができなくなったりするのもそのせいです。

こうした状態が進むと、痛むのを嫌がって「できるだけ、ひざを曲げたり伸ばしたりしないようにしよう」とする人が少なくありません。すなわち、なるべく出歩くのを控えたり、なるべく正座をしないようにしたりするわけです。

しかし、これはかえって逆効果なのです。

関節という組織は、動かさずにいると、どんどん動かなくなっていってしまいます。痛いからといって動かさずにいると、関節はより硬直化し、曲がりきらず伸びきらず、可動域をどんどん狭めていってしまうものなのです。

だから、積極的に曲げ伸ばしをして、ひざを動かしたほうがいいのですね。ひざにサポーターをしてでも出歩いたほうがいいし、できる範囲で正座をしようとするほうがいいのです。

たとえば、お風呂のなかでじっくり温まりながら、ひざを曲げ伸ばしすると、深く曲げたりまっすぐ伸ばしたりが、だんだん痛みを感じずにできるようになってきます。

また、ウォーキングでも、正しい姿勢で歩いていれば、少しずつ長く歩けるようになり、ひざがよく動くようになってくるものです。プールでの水中ウォーキングなら、痛みをあまり感じずに足の筋力をつけることも可能です。

あまり急に無理をしすぎてもいけないのですが、こういったセルフケアを毎日こつこつと行っていく姿勢が、関節痛の治療には重要です。

とにかく、ひざ痛は、関節を「広げて」「動かして」治していくのが基本です。じっと痛みをこらえていたり、痛みから逃げ回っていたりといった「受け身の姿勢」でいてはいけません。

なお、関節痛を軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたサプリメントが市販されています。こうしたものも上手に活用しながら、軟骨のさらなる磨耗を予防し、関節痛を治していきましょう。

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