関節痛と言うと、最もポピュラーなものは「ひざ関節痛」ではないでしょうか？

ひざは、体のうちでももっとも体重がかかる関節です。歩いたり、走ったり、座ったり、飛び跳ねたり・・・何らかの動作を行えば、ひざ関節にはその都度、体の数倍から数十倍の重みがのしかかってきます。大きな力がかかるために、トラブルが生じ易いわけですね。

このコラムではさまざまなひざ関節痛に関する疑問にお答えしていきます。

さて、サプリメントはひざ痛に効くのでしょうか？

ひざ痛をはじめ、関節トラブルを抱えている人には、サプリメントを飲んでいらっしゃる方が少なくありません。

とくに利用が目立つのは、コンドロイチン、グルコサミン、コラーゲンといったところです。

コンドロイチンは軟骨や靭帯の弾力を増して関節を強くするとされ、グルコサミンは軟骨の主成分のひとつであるため、関節を丈夫にするとされています。また、コラーゲンも関節の炎症や痛みにいいとされています。

ただし、どれを摂取しても、それだけで関節の痛みを根本的に解消するような劇的な効果があるわけではありません。

ですから、関節の痛みを解消し、スムーズに動かしていくために、これまで紹介してきたような「適切な治療とケア」を併用してもらえればと思います。

サプリメントを飲んでいるからといって、治療をせずにいたり、ケアをおろそかにしたりするようなことがあってはいけません。

こういった点をしっかりわきまえているのであれば、サプリメントを利用するのは有効だと考えています。

なお、コンドロイチンやコラーゲンなどの成分は、食事からも摂取することができます。

たとえば、コンドロイチンが豊富に含まれているのは、フカヒレ、ヒラメ、ウナギ、かまぼこなど。

グルコサミンは、カニやエビの殻、干しエビなどのほか、ヤマイモ、納豆、オクラ、ナメコといったネバネバ系の食品に豊富です。

さらにコラーゲンは、鶏の皮や手羽先、アンコウ、カレイ、牛すじ、煮こごりなどに多く含まれています。

毎日のメニューを工夫して、こうした関節にやさしい成分を体に摂り入れていくといいのではないでしょうか。

参考になさってください。

なお、関節痛を軽減・治癒する目的で、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分が一緒に配合されたサプリメントが市販されています。こうしたものも上手に活用しながら、関節痛を予防・治療していきましょう。

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